激レア・律義さの証明! トップ 八代目林家正蔵B(彦六)の直筆手紙と同礼状葉書、年賀状「立春大吉」(昭和48年)正蔵会招待状。計4点セット

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母親が幼いわが子や赤ん坊を、手にかけ殺す昨今。痛ましい報道を見聞きするたびに、私の心は痛む!江戸の昔は、大飢饉下の農村で万やもえず赤子を始末することはあった。しかし、令和の今日のように、親子の悪感情や狭い了見で、衝動的に乱暴しわが子の息を留めることはしない。明治28年(1995)生まれの正蔵(本名・岡本義)は、江戸の大飢饉や幕末維新の動乱の悲惨さを、見事に語り継がれていた明治育ちである。畢竟、正蔵の芸の奥底には、そんな貧乏に辛抱を重ねながらも、わが子大切に育てた親の情愛がにじみ出ている。①【正蔵(彦六)の直筆、肉筆手紙・便箋二枚】今や万年筆、あるいは毛筆で、お手紙や礼状葉書を書く御仁は滅多にいない。近年、ワープロからパソコン、携帯からスマホと進化し、ラインやEメールなどで、あっという間に相手へ要件が伝えられる時代だ。さて、ひと昔ふた昔前、いや御維新以後の大昔から昭和戦前戦後まもなくは、大切な要件には葉書や手紙で丁寧な文面を認めるのが習いであった。私が新聞記者の駆け出し時代、最初にデスクに言われたのは「取材相手には、必ず掲載紙と一緒に礼状を同封する」ことだった。雑誌は商業ヘ ースなので謝礼を支払うが新聞は報道なので謝礼はしない。新聞記者は感謝の気持ちを葉書や手紙の中の一言半句に込める・・・。芸能人やプロ・スポーツ選手、政治家らの有名人はほとんどが礼状の類は割愛している。キリがないから仕方がない。そういう御時世で、八代目林家正蔵(彦六)彦六は生涯筆マメであった。今回、出品した直筆葉書は、私の大先輩の一ファンが、正蔵の会の感想をたまたま認めて葉書を送付したところ、すぐに返書が届いたそうだ。その文面にはこうある。「けっこう(結構)なお便りをいただ(頂)きありがとうございました。今日で馬齢七十七となりました。呵々。」そう青い万年筆で書かれてある。表の宛名も正蔵の直筆で書かれ、左下隅には「」東京都台東区東上野五の一の十六 林家正蔵 (八四四)八三三七番という住所氏名印が押され、その脇に小さく差し出し日まで書かれている。興味深いのは、7円の通常葉書の使用は昭和42年で終了しているが、それから5年後のこの葉書に3円切手を貼って、正蔵は投函していることだ。弟子の文蔵によると、葉書が7円から10円へ値上げした時に、古い7円葉書は面倒くさいと、あちこちから稲荷町の長屋へ届けられたそうだ。正蔵は有り難く頂戴し、3円切手を貼って使用したそうだ。たかが葉書一枚でも、大切にしていたことがわかる。正蔵が寄席へ通うのに「通勤定期券」を買っていた話はあまりに有名である。その定期券は寄席へ行く時のみ使用し、それ以外では現金を支払って使用しなかった。また、ギャラの高い仕事は、やり手が多いのでよそ様に回した。今回、出品したこの手紙にあるような福祉団体のチャリティー・イベントは、基本ノーギャラのボランティアなので、出演する有名人が少ないので、時間の都合がつく限り喜んで引き受けた。正蔵特製の牛丼は、その具を隣近所にも振る舞うので、不用となった7円葉書を皆が師匠へ差し出したのだった。古き明治気質の噺家の生き方がよくわかる、貴重な落語資料として、私は今回蔵出しました・・・。②【正蔵(彦六)の直筆、礼状葉書】こちらの手紙(便箋二枚)もまた、いとおもしろい。封筒がないのは、著名な作家や政治家等の手紙が、神田駿河台下の古書会館で行われる、コレクター向け古書展でも、古書通信の販売でも持ち主のプライバシー保護から封筒はなしにするのが通例だ。この正蔵の直筆手紙は 、 前の持ち主が重要ファイルに保存するために、便箋に二穴があけられている。正蔵が愛用した青の万年筆で、次のような文面が認められている。「冠省。毎年の恒例のチャリティショウに、本年は仕事の日程と行き違いで、出演不能の事情になりました。何とも申し訳けないことでございます。お詫びを申し上げます。何卒、ご了承下さいますようお願い申し上げます。同封の一枚は、寄付なんてたいそうなものではありません。切手代にお使い下されば幸せでございます。敬具六月二十八日 林家正蔵 」同封の一枚とは、お札であろう。いくらかはわからないが、この寸志に律義者の正蔵の人柄がにじみ出ていると思いませんか。③【年賀状「立春大吉」(昭和48年)】ささやかだが古来より日本人は、四季を五感で受け止めていた。江戸幕府は「百姓は生かさぬよう殺さぬよう」にと、重荷を背負わされていた。大江戸八百八町には落語にあるような貧乏長屋は意外に多かった。貧乏人には富裕層が花鳥風月を愛でながら楽しむ余裕はない。だが、「立春大吉」の言葉には、新たまの新年を江戸っ子みなが祝い楽しむ意味が凝縮している。立春は二十四節季 の始まりで、新年(旧暦2月4日)は万民に福をもたらし、吉や凶、大凶は存在しない。そんな縁起物の意味が「立春大吉」に込められて、正蔵ならず、落語界の中興の阻の三遊亭圓朝も好んだ言葉である。正蔵の賀状には、数十年来「立春大吉」を好んでしたためている。賢聖の言葉に「冬は必ず春となる・・・」という箴言がある。ある意味で厳寒の冬は、逆境であり雌伏の時代である。春は花が咲き誇り、鳥はさえずり、青く澄んだ空に、爽やかな風に包まれている。ある意味で、春は人生の大試練を乗り越えた、人間勝利の勝鬨ともいえる。昔気質の明治生まれの噺家の稀少な賀状を、あなたのコレクションへ加えるのも一興じゃないでしょうか。④【正蔵の会の招待状】昭和48年(1973)、1月31日(水)午後5時から、東京・上野警察署近くの宋雲院で行われた「林家正蔵会」の案内状に〝御招待〟の判が押されている。表の宛名は、まぎれもなく正蔵の字である。表の下半分には、『富士に立つ影』や『新撰組』、『忍術己来也』や『神変呉越草紙』などの名著で知られる白井喬二の一文が記されている。引用されている正蔵の文面が私の心に止まった。「近頃の青少年は、親に対して馬鹿者扱いする。けしからんことだが、親も悪い。なぜもっと堂々と論争しないのか、私は不思議だ。まず第一に親達を戦争犯罪人にする。冗談いっちゃいけねぇ。一番いい例はベトナム難民は戦争犯罪人かい。私達もあれと同じように戦争に巻き込まれた。抗力なんだ・・・」白井もこの手の稲荷町の舌鋒鋭さがお気に入りのようだ。この葉書の持ち主も、この洒落た一文が印刷された招待状がもったいなくて、結局、木戸銭を支払うことになる。正蔵は会をハネたあとで、あの常連さんは、今晩、お出でになさったのに招待券を使わなかったのでと、また招待券を送る。正蔵は実に律義者ですな。裏面の上段には、当日の番組が紹介されている。一、家見舞 春風亭小朝一、やかん泥 春風亭朝太郎一、小言幸兵衛 林家九蔵一、もと犬 林家照蔵一、藪入り 林家時蔵一、宿屋の仇討 林家時蔵中入り一、ぞろぞろ 林家枝二一、三井の大黒 林家文蔵一、芝居風呂 林家正蔵裏面の下段には、当時、御歳77歳の師匠の年賀の挨拶と、78歳の本年の抱負が語られている。【状態と発送に関して】状態は、どれも今から50年近く前の激レアもので、入手以来、ずっと大切に保管していたお宝です。ある意味では、貴重な落語資料であり、圓朝の正統な流れをくむ、明治生まれの噺家の記録である。古 いもので、経年の感とわずかな遜色は見受けられるのは御容赦して下さい。本品の価値のわかる方の手元へ行くことを希望致します。 発送は厳重に梱包した上で:::大切な品なので直接手渡 しの ゆうパックか宅急便で発送いたし ます。

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